2014年8月17日日曜日

グッドウィルハンティング/旅立ち


 先日亡くなったロビン・ウィリアムズが出演している映画が観たくなったので、10年ぶりくらいに観返した映画。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)のある学問の街ボストンを舞台に、心に傷を負った天才少年ウィル・ハンティングと妻を失った心理学者の交流を描くヒューマンドラマである。

 押し付けがましさがなく、大人になって世間擦れした目から見てもいい話。ロビン・ウィリアムスの人間味溢れる暖かい大人の男のオーラが、この物語から下手な打算や説教臭さを除去している。

 そして、この作品は若い魂が生み出したものであるという事実も味わい深い。ハーバード大学在学中のマット・デイモンと幼馴染みのベン・アフレックが脚本を書き、俳優として出演し、興行的にも成功してアカデミー賞受賞(脚本賞、助演男優賞)に至った出世作としても有名である。世俗的な欲望や諦観に染まる前の、純粋な人生への理想と情熱がある。大人になってから観るといっそうじわじわくる。

 観終わって豊かな気持ちになる。いい話だ。

   

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