2015年9月9日水曜日

失踪日記


 西田藍のTwitter見てて思い出したので、久しぶりに再読。

 不条理SF漫画の大家である吾妻ひでお氏が、実際に失踪し、ホームレス生活を送っていた日々を漫画化した話。住み込みの配管工として働く日々を経て、後半はアルコール依存症の治療の話。

 絵柄には愛嬌があり、話もほんわかしたムードが漂うが、底にはハードコアな狂気を感じさせる。路地裏のゴミ箱を漁り、雑木林で雨露に濡れて眠る。人間ってこんなにタフな生き物なのか、と静かな感動すら覚える。

 圧倒的に読みやすく、常人にはおよそ経験し得ない生活を追体験できる名著である。
 生きるのに疲れている人にお勧め。悩みが割とどうでもよくなると思う。
   

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